2025-08

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コンパニオン診断とバイオマーカー

バイオマーカーは遺伝子変異があるかどうかを調べるものが多いです。コンパニオン診断は1つのバイオマーカーを検査することで、これに対して、がん遺伝子パネル検査は、一度にたくさんのがん関連遺伝子変異の有無を検査します。
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がん細胞の増殖と分子標的薬

がん細胞の無秩序な増殖は遺伝子の変異や発現異常による。増殖因子、受容体、チロシンキナーゼ、シグナル伝達因子、DNAにリレーのようにバトンが届くと、細胞増殖、血管新生、アポトーシスの停止が起こる。バトンが渡るのを阻止するのが分子標的薬。
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パフォーマンスステータス(PS)

医療者がPS(ピーエス)と呼んでいるパフォーマンスステータスとは、がん患者さんの「日常生活の制限の程度」を表すスコアで、細胞障害性抗がん薬は、一般的にPS 0〜2までが適応とされています。PS 2は、日中3−4時間くらいベッドで休む程度です。
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がん薬物療法

細胞障害性抗がん薬は細胞分裂を阻害する薬、分子標的薬はがんの増殖転移に関わる分子を標的にブロックする薬、免疫チェックポイント阻害薬はがんの免疫反応へのブロックを阻害する薬、ホルモン薬はがんの増殖に影響するホルモンの分泌をブロックする薬です。
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がんの3大治療

手術療法、放射線療法は、局所療法、薬物療法は、全身療法です。局所療法とは、切除範囲、照射範囲にあるがんに作用する治療で、切除範囲、照射範囲を超えてがんがあると考えられる場合、全身療法と組み合わせることがあります。
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がんの発生と進行

正常細胞は秩序正しく並んでいます。がん細胞は無秩序に細胞が増えます。増殖スピードは、正常細胞よりもはやいです。それが、がん関連遺伝子の変異により、無秩序に増えるようになります。がん細胞が増えて、相対的に酸素不足になり、腫瘍血管を新生し、転移していきます。
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写真51番

「ダークレディと呼ばれて 二重らせん発見とロザリンド・フランクリンの真実」、ブレンダ・マドックス著、福岡伸一監訳、鹿田昌美訳、化学同人より2005年に出版。忘れられない1冊です。
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アポトーシスとp53タンパク質

アポトーシスとは、細胞が自らのプログラムで死ぬことで、体細胞は50回程度の分裂すると、アポトーシスします。また、DNAの損傷が起こった際、修復が無理そうだと、アポトーシスします。p53タンパク質は、DNAの損傷が起こった際、アポトーシスか修復かを判断します。
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常染色体と性染色体

1~22番の染色体は常染色体といい、23番の染色体は性染色体といい、YかXです。
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非再生系細胞

これらの細胞は、発生過程で増殖を終え、その後は分裂しません。高い機能を持っているがゆえに、分裂しない(できない)と考えられ、再生医療が期待されています。心筋細胞は、細胞分裂が起こらないので、がんになりません。