治療

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免疫チェックポイント阻害薬

剰な免疫反応を抑える分子が免疫チェックポイント分子、それを阻害することで、免疫チェックポイント阻害薬はがんに対して免疫反応が過剰に起こるようにする仕組みです。抗PD-1抗体薬、抗P D-L1抗体薬、抗CTLA-4抗体薬があります。免疫チェックポイント阻害薬のon-target toxicityは免疫関連有害事象です。
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VEGF阻害薬

がんは2mmを超える塊になると血管を作り始めます。血管作りを阻害する薬は、点滴の抗VEGF抗体薬と、内服のVEGFRチロシンキナーゼ阻害薬があります。VEGFは、正常組織での血管の増殖・維持や血液透過性に関わる分子なので、高血圧、タンパク尿、血栓などが生じる場合があります。
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HER2阻害剤

HER2を標的にする分子標的薬は、点滴の抗HER抗体薬と、内服のHERチロシンキナーゼ阻害薬があります。点滴の抗HER抗点滴の抗HER2抗体薬には、細胞障害性抗がん薬を結合させた薬もあります。心毒性はon-target toxicityです。抗HER2抗体薬は、間質性肺炎も起こることがあります。
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EGFR阻害薬

抗EGFR抗体薬(点滴)、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(内服)があります。皮膚、爪、毛などのトラブルは、EGFRを標的とする分子標的薬のon-target toxicityで、保湿、保護、炎症を起こさない・悪化させない、刺激を避けるなどの対応をします。
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分子標的薬の副作用

がんと関係のない正常細胞にもその分子があれば、それも標的になります。それによって起きる副作用をon-target toxicityと言います。off-target toxicityは、標的外の毒、標的とは関係ない副作用を言い、抗体薬で起こることがあるインフュージョンリアクションは、off-target toxicityです。
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免疫チェックポイント阻害薬はirAEを念頭に

免疫チェックポイント阻害薬は、がんが免疫反応をブロックするのを阻害する薬です。免疫反応が活性化しすぎて、がん以外の正常細胞も攻撃を受けてしまうことがあります。免疫チェックポイント阻害薬による副作用を免疫関連有害事象(irAE)といい、全身に起こりえます。
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分子標的薬とインフュージョンリアクション

抗体薬は点滴投与、小分子型は内服です。インフュージョンリアクションは抗体薬で初回投与時に起こりやすいです。インフュージョンリアクションは、息苦しさ、血圧低下、発熱、めまい、悪寒、吐き気、頭痛、咳などです。
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パフォーマンスステータス(PS)

医療者がPS(ピーエス)と呼んでいるパフォーマンスステータスとは、がん患者さんの「日常生活の制限の程度」を表すスコアで、細胞障害性抗がん薬は、一般的にPS 0〜2までが適応とされています。PS 2は、日中3−4時間くらいベッドで休む程度です。
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がん薬物療法

細胞障害性抗がん薬は細胞分裂を阻害する薬、分子標的薬はがんの増殖転移に関わる分子を標的にブロックする薬、免疫チェックポイント阻害薬はがんの免疫反応へのブロックを阻害する薬、ホルモン薬はがんの増殖に影響するホルモンの分泌をブロックする薬です。
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がんの3大治療

手術療法、放射線療法は、局所療法、薬物療法は、全身療法です。局所療法とは、切除範囲、照射範囲にあるがんに作用する治療で、切除範囲、照射範囲を超えてがんがあると考えられる場合、全身療法と組み合わせることがあります。