補助薬物療法

がん看護専門看護師の神津三佳です。

補助薬物療法は、目に見えない微小転移による再発のリスクを減らすための薬物治療です。

微小転移は大きな病巣より細胞障害性抗がん薬への感受性が高い

細胞障害性抗がん薬は、分裂中の細胞を障害するため、増殖中(=分裂中)の細胞が多いほど効果が高いと考えられています。

そのため、微小転移は大きな病変より、細胞障害性抗がん薬への感受性が高いと言われています。

術後補助薬物療法を行う場合は、一定期間のうちに開始する必要があるのはこのためです。

術後補助薬物療法は再発リスクを減らす目的で行う

術後に行う補助薬物療法は、あるかもしれない目に見えない微小転移を消失させる目的で行います。

乳がん、大腸がん、胃がん、肺がんなどでは、術後補助薬物療法が有効性と言われています。

しかし、微小転移がないかもしれない、という点が悩みどころかもしれません。

術前補助薬物療法は切除範囲縮小や薬物の効果判定の目的もある

術前に行う補助薬物療法は、微小転移のリスクを減らすことに加えて、切除範囲を縮小する目的や、術後の薬物選択のための病変での効果判定の目的もあります。

手術待ちの時間に行う、手術できる範囲まで病変を小さくするなどが目的のことももあります。