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リンパ管細静脈吻合術(LVA)

リンパ管細静脈吻合術(LVA)は、リンパ浮腫に対し、リンパ管と静脈を繋ぐ手術です。蜂窩織炎の発症率が低下するなどの効果は期待できます。しかし、リンパ浮腫のセルフケアや弾性着衣は続けることが勧められることが多いようです。適応があるかどうかなど、医師と相談して手術を決めることになります。
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深部静脈血栓症

深部静脈血栓症は、静脈に血栓ができた状態です。血栓ができた方の四肢の腫れ、痛み、赤み(青みがかった色のこともある)などの症状があります。深部静脈血栓症は長時間の同じ姿勢や、がんなどで起こリます。静脈にできた血栓が、血流にのって移動し、肺の血管を詰まらせると、肺塞栓という危険な状態になります。
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弾性着衣等に関わる療養費の支給

弾性着衣は、申請すると、上限はありますが、療養費として支給(後日、口座振込)されます。支給対象は着圧30mmHg以上の弾性着衣で、1回2着まで、6ヶ月ごとです。保険者窓口に「療養費支給申請書」と「弾性着衣等 装着指示書」取り寄せ、医師に作成を依頼し、購入します。
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蜂窩織炎(ほうかしきえん)

蜂窩織炎の症状は、リンパ節郭清をしている側の発赤、腫脹、発熱や痛みです。感染の元となった小さな傷や、疲れなどによる免疫力の低下が背景にあると考えられます。かかりつけの病院を受診します。必要に応じて血液検査により感染状態を確認し、抗菌剤が処方されます。セルフケアは、辛ければ患部を冷やしますが、リンパドレナージや圧迫や運動などは控えます。
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リンパ浮腫と体重管理と運動

リンパ浮腫診療ガイドライン2018年度版では、肥満がリンパ浮腫発症の危険因子であることは、上肢ではほぼ確実、体重管理がリンパ浮腫発症率を下げ、浮腫を軽減することは、上肢ではほぼ確実、運動がリンパ浮腫発症率を下げることは、上肢ではほぼ確実、下肢は可能性あり、とされています。
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リンパ浮腫のセルフケア

リンパ浮腫のセルフケアはリンパドレナージ、スキンケア、圧迫、圧迫下の運動、スキンケアの4本柱で考えます。リンパドレナージ:健全なリンパ節に向けてリンパ液を迂回させるマッサージ、圧迫:弾性着衣または弾性包帯の着用、圧迫下の運動:弾性着衣を着用した状態の運動、スキンケア:保湿と清潔の維持です。
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リンパ節郭清や放射線治療後のリンパ液の流れ

リンパ節郭清やリンパ節への放射線照射は、リンパ浮腫のリスクとなります。迂回がうまくできないと、リンパ液がうっ滞し、これをリンパ浮腫と言います。うっ滞したリンパ液の改善には、健全なリンパ節に続くリンパ管に迂回させることが必要です。
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リンパ分水嶺

リンパ液は、流れるリンパ節が決まっています。その区分をリンパ分水嶺、または体液区分線と言います。リンパ分水嶺(体液区分線)は、縦は正中、横は鎖骨と臍のラインです。例えば、右の上半身のリンパ液は、右の腋窩のリンパ節に向かいます。
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リンパ節

リンパ節では白血球が細菌などを貪食し抗体を産生します。リンパ節は、全身に600個ほどあります。
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リンパ液とリンパ管

リンパ液は、元は血漿です。細動脈や毛細血管からしみ出た血漿は、組織を満たし、90%は静脈に、10%がリンパ管に回収されます。リンパ管は復路だけの管で、表在リンパ管から深部リンパ管へと進み、最終的に静脈と合流します。表在リンパ管どうしが網目のように縦に横に繋がっていて、弁がないので、自由にリンパ液が進むことができます。