免疫チェックポイント阻害薬

がん看護専門看護師の神津三佳です。

免疫チェックポイント阻害薬は、immune checkpoint Inhibitorで、ICI（アイ・シー・アイ）と略されます。

過剰な免疫反応を抑える分子が免疫チェックポイント分子

過剰な免疫反応が起こらないようにする免疫チェックポイント分子を阻害する薬です。

免疫チェックポイント分子を阻害することで、がんに対して免疫反応が過剰に起こるようにする仕組みです。

免疫チェックポイント阻害薬は抗体薬のみです。

抗PD-1抗体薬、抗P D-L1抗体薬、抗CTLA-4抗体薬があります。

本庶佑先生が、PD-1の発見から免疫チェックポイント阻害薬を作り、ノーベル賞を受賞されました。

免疫関連有害事象（irAE)は、免疫チェックポイント阻害薬の投与で起こりえます。

間質性肺炎、肝炎、腸炎、腸穿孔、心筋炎、重症筋無力症、下垂体炎、甲状腺機能低下症、副腎機能低下症、1型糖尿病などがあります。

免疫関連有害事象に対しては、ステロイドや免疫抑制剤を投与することがあります。