オンライン家庭教師、がん看護専門看護師の神津三佳です。
弾性着衣は、申請すると、上限はありますが、療養費として支給(後日、口座振込)されます。
支給対象はリンパ節郭清術後と原発性のリンパ浮腫
支給対象は、鼠蹊部、骨盤部、腋窩部のリンパ節郭清術を伴う悪性腫瘍の術後に発生するリンパ浮腫、または原発性の四肢のリンパ浮腫です。
原発性のリンパ浮腫とは、先天性の疾患です。
術後のリンパ浮腫は、続発性のリンパ浮腫と呼ばれまています。
着圧は30mmHg以上
支給対象は着圧30mmHg以上の弾性着衣です。
mmHgミリメートルエイチジーまたは水銀柱(すいぎんちゅう)ミリメートルと読みます。血圧の単位と同じです。
医師の判断により特別の指示がある場合は20mmHg以上でも支給されます。
支給回数は1回2着まで、6ヶ月ごと
支給回数は1回に2着までです。
乳がんと子宮がんなど複数部位の場合は、医師の指示があればそれぞれに2着まで可です。
経年劣化することから、6ヶ月ごとに支給可です。
申請費用の上限
支給金額は上限が決まっています。
弾性包帯は、医師の判断で弾性着衣を使用できないとの指示がある場合のみ支給対象です。
部位 | 上限 |
---|---|
弾性ストッキング(両足) | 28,000円 |
弾性ストッキング(片足) | 25,000円 |
弾性スリーブ | 16,000円 |
弾性グローブ | 15,000円 |
弾性包帯(上肢) | 7,000円 |
弾性包帯(下肢) | 14,000円 |
申請手順
1.保険者に申請方法を確認し、「療養費支給申請書」と「弾性着衣等 装着指示書」を取り寄せる。
2.医師に作成を依頼する(できれば前回のコピーを持参する)。
3.弾性着衣を購入する。お店で購入する場合、「弾性装着等 装着指示書」の提示を求めることがあるので持参する。
4.保険者窓口に「療養費支給申請書」と「弾性着衣等 装着指示書」と領収書を提出、その際、世帯主の振込口座番号と印鑑を持参する。
弾性着衣は「弾性着衣等 装着指示書」作成以降に購入
弾性着衣の領収書の日付が、「弾性着衣等 装着指示書」の作成日以降となっている必要があります。
6ヶ月ごとに支給を受けられるので、作成後の文書類と、次回以降に使うための未記入の文書類、どちらもコピーしておくとよいです。