がん看護専門看護師の神津三佳です。
先日、「レジリエンスーこころの回復とは何か」セルジュ・ティスロン著、阿部又一郎訳、白水社を読みました。
色々なヒントが含まれていて、学びが大きかったです。
複数の定義を含むレジリエンス
レジリエンスは、複数の定義を持ちます。
「レジリエンスとは、困難を乗り越える( )」と表すとしたら、( )には以下のようなものが入ると考えられています。
- 個人の資質
- プロセス
- 力
- ダイナミックなプロセス
- (集団など)社会的な資質
「レジリエントな人が持つ7つの質」
本の中で、レジリエントは理想化され過ぎている部分があることを説明する文脈の中で、
レジリエントな人が持っている7つの質として以下を挙げています(Wolin St., Wolin Sy., The Resilient Self, New York, Willard,1993から引用)。
- 問題を同定する能力
- 自分自身や他人のために解決法を探す能力
- 独立および限界を設定する能力
- 良好な精神衛生を備えたパートナーを選ぶ能力
- 楽しみながら自己管理したり自らの環境を調整できる自発性
- 理想的世界の中に隠れ馬を見だせたり、自分の感情を肯定的に表現できる創造性
- 悲劇の只中にあって滑稽さを引き出せるユーモア・機知
レジリエンスという言葉がもつ意味
レジリエンスは、傷ついたパーソナリティや集団が、それぞれ自由に扱える資源を用いて自ら引き受けられるよう、新たな計画を描けるように促す。
(Victor Franklは)自己中心主義と利潤の追求は、他人を犠牲にして自分の利益とする態度であり、将来的に人間のレジリエンス能力を減じさせると強調した。
カタストロフに備えること。個人的であると同時に集合的にカタストロフに向き合うこと。その出来事を、もっと受け入れ可能な状況を構築する手段として活用すること。
カタストロフとは、「大惨事・破局」という意味です。
複数の定義を持つレジリエンスやその構築についてのイメージがつかめたでしょうか。
