リンパ浮腫のセルフケア

オンライン家庭教師、がん看護専門看護師の神津三佳です。

リンパ浮腫のセルフケアは、4本柱で考えます。

リンパ浮腫のセルフケアはリンパドレナージ、スキンケア、圧迫、圧迫下の運動、スキンケアの4本柱

この4本柱は、複合的治療とも言われます。

この4本柱の説明が、リンパ浮腫指導管理料の算定要件です。

リンパドレナージ:健全なリンパ節に向けてリンパ液を迂回させるマッサージ

ドレナージは、排液、です。

リンパドレナージとは、リンパ管の閉塞によりうっ滞したリンパ液を、健全なリンパ節がある分水嶺の領域に排液することです。

健全なリンパ節を動かして刺激した後、そちらに向けて優しく皮膚をさすります。

圧迫:弾性着衣または弾性包帯の着用

30mmHg以上の圧がかかる弾性着衣を着用します。

医師の判断があれば、20mmHg以上の弾性着衣や弾性包帯も選択肢となります。

リンパ節郭清後の場合、弾性着衣等装着指示書があれば、弾性着衣は費用が支給されます。

圧迫下の運動:弾性着衣を着用した状態の運動

弾性着衣の着用により圧迫した状態で、筋肉が動くことによって、リンパ液が流れていきます。

スキンケア:保湿と清潔の維持

1日1−2回、保湿クリームで保湿します。

リンパ節郭清した分水嶺に虫刺されなど小さな傷があれば、しっかり経過を観察し、赤みや腫れがあれば、皮膚科を受診します。

下肢のリンパ浮腫では、水虫などがあれば皮膚科を受診して治療します。