オンライン家庭教師、がん看護専門看護師の神津三佳です。
臨床試験は、安全性や有効性を評価する試験です。
治験は厚労省の承認を得るための試験
臨床試験の中で、厚生労働省の承認を得ることを目的とした試験を治験と言います。
治験は、未承認の薬を用いて安全性や有効性を評価する試験です。
臨床試験は、承認後の薬剤や機器を用いて、新しい薬剤の組み合わせなどの安全性や有効性を評価する試験です。
臨床試験・治験であっても、保険適用分はあり、患者負担となる
臨床試験・治験にあたっては、診察や検査など保険診療の部分と、薬代など保険外診療の部分があります。
保険診療分は、患者負担となります。
未承認薬や、保険適用されていない薬の用い方は、保険外診療
治験は未承認薬を用いるので、保険適用外となります。
臨床試験では、承認されている薬を、保険が使えない新しい用い方、つまり、保険適用外で使うことがあります。
通常は、保険診療と保険外診療の併用は認められておらず、どちら分も自己負担100%となります。
しかし、治験や臨床試験は、保険外併用療養費制度といって、例外的に保険診療と保険外診療の併用が認められています。
保険外併用療養費制度では患者負担は保険診療分30%と保険外診療分100%
保険外併用療養費制度では、保険診療分30%と保険外診療分100%が患者負担で、残る保険診療分70%が保険負担となります。
企業が行う治験は、薬代は企業が負担する場合があります。
臨床試験や治験に関わる費用は、医療費控除が受けられらます。
費用については、がん相談支援センターでも教えてもらうことができます。