つらさと支障の寒暖計

がん看護専門看護師の神津三佳です。

ストレスや不安や落ち込みが大きい場合、心のケアの専門家にかかるべきかどうかの判断に役立つツールがあります。

適応障害やうつ病のスクリーニング

がん患者の適応障害やうつ病のスクリーニングとして開発されました。

寒暖計(0から10まで)が2つ並び、右は「つらさ」、左は「支障」を測ります。

「この1週間の気持ちのつらさを平均して、数字に○をつけてください」

最高につらい-10点

中くらいにつらい-5点

つらさはない-0点、で表してもらいます。

「その気持ちのつらさのためにどの程度、日常生活に支障がありましたか?」

最高に支障がある-10点

中くらいに支障がある-5点

支障はない−0点、で表してもらいます。

「つらさ」が4点以上かつ「支障」が3点以上は専門家への相談を

「つらさ」が4点以上、かつ、「支障」が3点以上の場合は、心のケアの専門家への相談を勧めます。

適応障害やうつ病に相当するような中程度以上のストレスを抱えた状態と考えられます。

心のケアの専門家への相談に抵抗がある場合は、看護師やソーシャルワーカー等への相談を勧めます。

出典

Akizuki N, Yamawaki S, Akechi T, Nakano T, Uchitomi Y. Development of an Impact Thermometer for use in combination with the Distress Thermometer as a brief screening tool for adjustment disorders and/or major depression in cancer patients. Journal of Pain & Symptom Management. 2005; 29(1): 91-9.

つらさと支障の寒暖計(DIT: Distress and Impact Thermometer)