がん看護専門看護師の神津三佳です。
緩和ケアは、全人的な苦痛の緩和に対するケアであり、診断時から行うとされています。
全人的な苦痛とは身体的苦痛、精神的苦痛、社会的苦痛、スピリチュアルな苦痛
身体的苦痛は痛みなどの体の症状の苦痛、
精神的苦痛は不安や気分の落ち込みなどの苦痛、
社会的苦痛は仕事やお金や人間関係などの苦痛、
スピリチュアルな苦痛は、自己の存在意義や価値が揺らぐなどの苦痛です。
このスピリチュアルな苦痛は、概念が掴みにくいかもしれません。
スピリチュアリティとは自己の内外に拠り所を求めること
スピリチュアリティは、英語辞書で調べると「霊的であること」「宗教心」などとあります。
がん患者さんの全人的な苦痛としてスピリチュアリティの意味を考えると、自己の存在意義や価値の揺らぎの中で、自己の内外に「新たな拠り所を求めること」と言えます。
このように考えながらお話を伺うことを重ねていくと、概念が理解できるかと思います。
緩和ケアは診断時より開始する
緩和ケアは、苦痛の緩和に対するケアなので、苦痛があれば診断時から開始します。
苦痛があれば、がん治療中も並行して行います。
全人的な苦痛を緩和するために、医師だけでなく、看護師、薬剤師、臨床心理士、理学療法士、作業療法士、医療ソーシャルワーカー、管理栄養士などの様々な職種がケアを行います。
