一塩基多型(SNP スニップ)

オンライン家庭教師、神津三佳です。

ヒトゲノムの個人差は約0.1%

「一家に1枚ヒトゲノムマップ」に個人差がどのように生まれるかが説明されています。

ナンバーワンよりオンリーワン 〜世界に一つだけのゲノム〜

ヒトゲノムの個人差は約0.1%。その多くは、ゲノム中に1000万箇所もある「一塩基多型(スニップ)」と呼ばれる塩基1個の違いです。スニップの組み合わせは、それぞれの人に特有です。私たちは、世界に一つだけのゲノムを持っています。そうしたゲノムの違いに、環境の要因が重なって、各人の個性が生まれます。お酒の強さや耳あかの乾湿など、1つの塩基の違いで大きく左右されるものもありますが、体型や体質、病気のかかりやすさなど、体の多くの性質は、ゲノムと環境の両方が作用して作られています。

お酒の強さは、1つの塩基の違い

お酒の強さは、ALDH2遺伝子の、1つの塩基の違いによります。

「一家に1枚ヒトゲノムマップ」には、以下のように説明されています。

ALDH2 アルデヒド分解酵素2遺伝子

・アルコールから生成される有毒なアセトアルデヒドを無毒な酢酸に変える酵素。

・お酒に弱い人は、この酵素のはたらきが弱い。

ALDH2遺伝子のスニップ

ALDH2遺伝子内のスニップは、塩基がGAAでグルタミン酸がコードされる(G)と塩基がAAAでコードされるリジンがコードされる(A)の部分です。

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お酒の強さは、GG>GA>AAの3段階

父母由来のどちらもが(G)のGGは、お酒に最も強い。

どちらかが(A)のGAは、その次。

どちらも(A)のAAは、お酒が飲めない。赤くなったりします。

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GAやAAの人は無理してお酒を飲まないで

アセトアルデヒドは有害なので、長く体内にとどまることで、食道がんなどのリスクが上がります。

ちなみに私はGAだと思います。二日酔いがひどすぎるのです。父は顔が真っ赤になります。