がん看護専門看護師の神津三佳です。
ドラマ内でも描写のあったコレラと赤痢について復習します。
日本では第二次世界大戦中の1944年(昭和19年)にペニシリンが開発されましたので、ドラマの時代にはまだ抗生剤はありませんでした。
どちらも経口感染
コレラは、コレラ菌に汚染された水や魚介類などの食品を通じた経口感染で広がります。
症状は、下痢(白っぽい便)、嘔吐で、治療は脱水の補正が中心で、重症な場合は抗菌薬を使用します。
赤痢は、赤痢菌に汚染された水や食品だけでなく、人の手指や物品を媒介とした少量の菌でも経口感染します。
症状は、発熱、腹痛、下痢、血便で、治療は抗生剤の投与です。
どちらも三類感染症
コレラも赤痢も、三類感染症のため、全数報告されています。
日本では最近はどちらも大規模な流行はなく、感染は主に海外渡航者のようです。
感染症法による分類
感染症は、感染症法で、その感染力と罹患した場合の重篤性などにより、一類~五類感染症の類型に分類されています。
一類感染症は、感染力及び罹患した場合の重篤性からみた危険性が極めて高い感染症で、エボラ出血熱、痘瘡、ペストなど。
二類感染症は、感染力及び罹患した場合の重篤性からみた危険性が高い感染症で、ポリオ、結核、ジフテリア、鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9)など。
三類感染症は、特定の職業への就業によって感染症の集団発生を起こし得る感染症で、コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフスなど。
四類感染症は、動物、飲食物等の物件を介してヒトに感染する感染症で、日本脳炎、狂犬病、レジオネラ症、レプトスピラ症など。
五類感染症は、国が感染症発生動向調査を行い、その結果等に基づいて必要な情報を国民一般や医療関係者に提供・公開していくことによって、発生・まん延を防止すべき感染症です。
診断した医師に届出を義務づける「全数把握」疾患には、百日咳、麻疹、風疹、破傷風、梅毒など。
指定届出機関からの届出により把握する「定点把握」疾患には、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、水痘、手足口病などがあります。
