がん看護専門看護師の神津三佳です。
がん遺伝子パネル検査の後、治療を実際に受けた人は8%だったそうです。
薬の標的となる遺伝子異常が検出された人は72%
C-CATに登録された2019年6月から2024年6月の間に、固形がんに対し保険診療でがん遺伝子パネル検査を実施した患者5万4185名のデータより、検査結果と治療の実態が報告されました。
11.2%の患者で、「本邦で薬事承認された薬の標的となる遺伝子異常」(治療エビデンスレベルA[国内承認薬あり])が検出。
5.4%の患者で「国内では未承認だが、米国で承認された医薬品がある、またはガイドラインに記載されている薬剤の標的となる遺伝子異常」(治療エビデンスレベルA[国内承認薬なし])が検出。
治療エビデンスレベルBの遺伝子異常が検出された患者が8.1%、Cが47.4%、Dが0.6%。
つまり、治療エビデンスレベルAーDの治療標的となる遺伝子異常が検出された人は72.7%でした。
実際に治療を受けた人は8%
一方、実際にその治療を受けた人は8.0%と報告されています。
治療に至るまでの壁と対策(ここからは私見です)
本邦で薬事承認された薬であったとしても、自由診療、先進医療、患者申出療養での投与は高額ですので、壁の第一は経済的な問題でしょう。
ただしこれは、がん保険である程度備えることが可能です。
企業治験や医師主導治験への参加の可能性の低さが、第二の壁だと思います。
参加の可能性の低さの理由は、通院距離、身体的な参加条件、情報へのアクセスなどが考えられますが、
まずは、受け身ではない、主体的な情報へのアクセスから始めることではないかと思います。
出典
Gem Med
がん遺伝子パネル検査による「最適な抗がん剤」選択で患者の予後が改善!がん治療の新知見も明らかに—国がん・慶大(2026.1.13)
